コーヒーメーカーを使って同じコーヒー豆を使ってコーヒーを淹れた場合、だいたい同じような味と香りのコーヒーができ上がるのでしょうか。
答えは「いいえ」なのです。
一般的にコーヒーの味を決める要素は、次の3つとされています。
・豆の量
・豆の挽き目
・抽出時間
・お湯の温度
これらのコーヒーの味や香りを決める要素は、コーヒーメーカーやユーザーの使い方で変わってくるので、コーヒーメーカーによって美味しさは大きく異なってきます。
コーヒーメーカーはたくさん種類があってどれを選ぶと美味しいコーヒーが飲めるのかなかなか分かりにくいものです。
今回は、コーヒーメーカー全自動、ミル付きについて、選び方のポイントを紹介します。
●コーヒーメーカー全自動ミル付きを選ぶ時のポイント
<コーヒーメーカーの種類>
一口にコーヒーメーカーといっても、さまざまな種類がありますので、確実に全自動ミル付きを選ぶためにも、コーヒーメーカーの種類について説明します。
・全自動ミル付きのドリップ式コーヒーメーカー
コーヒー豆と水を入れると自動的に豆を挽いて、そこにお湯を注いでコーヒーを抽出します。
簡単に挽き立て、淹れ立ての香り高いコーヒーを楽しむことができます。
価格帯は数千円から数万円まで幅広くあります。
・ミルなしのドリップ式コーヒーメーカー
ミルがついていないので、挽き立てのコーヒーを飲むには別にミルを購入してそれで挽いた粉を使って、水と一緒にセットします。
挽いた粉を買うと直ぐに風味が落ちてしますので、おすすめしません。
ミルが付いていないので、価格も安く2千円から数千円で購入できます。
・カプセル式コーヒーメーカー
コーヒー豆やコーヒー粉を用いてコーヒーを作るのコーヒーをではなく、コーヒーを濃縮した専用のカプセルと水を用いてコーヒーを作ります。
淹れる手間はあまりかかりませんが、カプセルが高価なので1杯あたりの単価が高くなります。
<味と香りにこだわるならミルの方式も選ぶポイント>
コーヒーはコーヒー豆を挽いた粉から抽出するので、粉がどのように挽けるかで味と香りが違ってきます。
一般的には、挽いた粉の粒の大きさがそろっているど安定した美味しい味になります。
挽き具合がミルの方式によってどうちがうのかを説明します。
・プロペラ式
2枚の刃がプロペラのように高速回転して、豆を挽き割るタイプ。
構造的にシンプルで安価にできるのですが、コーヒー粉の粒の大きさは不揃いで微粉も多く発生します。
・臼式
上下2枚の歯を組み合わせて臼ですりつぶすようにコーヒー豆を砕いていくタイプ。
低速で回転するのでコーヒー粉の粒の大きさは均一になりやすいですが、熱で香りが飛ぶ可能性があります。
・コーン式
固定された歯と回転する円錐(コーン)状の歯の間に豆を引き込み、低速でコーヒー豆を挽き割るタイプ。
プロペラ式や臼式と比べて、コーヒー粉の粒の大きさが均一になり、豆の香りが飛びにくいとされています。
”円錐状”という意味でコニカル式とも呼ばれます。
・フラットカッター式
固定された歯と回転する歯を平行に並べ、その間に豆を通して低速で挽き割るタイプ。
プロペラ式よりコーヒー粉の粒の大きさが均一になります。
<フィルターで味も異なってくる>
フィルターは紙のものとメッシュ(金属)とのものがあり、どちらを使うかによって味も異なります。
・紙フィルター
一回ごとの使い捨てなのでランニングコストがかかりますが、メッシュより目が細かいのでしっかりろ過されます。
コーヒー豆の油分もろ過されるので、えぐみのないスッキリした味のコーヒーになります。
後片づけが楽なのもメリットです。
・メッシュ(金属)フィルター
細い金属で作られた網目状のフィルターで、抽出後洗うことで何回も使えるので経済的ですがろ過の具合は紙フィルターより低くなります。
コーヒー豆の油分や成分もフィルターで濾されないので、風味の強いコーヒができます。
<サーバーの材質>
サーバーの材質にはガラス製のものとステンレス製のものがあります。
・ガラス
サーバーとしてスタンダードな材質はガラスなので、多くのコーヒーメーカーに用いられています。
抽出される様子や色合いが外から見えるのが特徴です。
・ステンレス
ステンレスで2重式に作られたサーバーは、魔法ビン構造なので保温性がガラス製のものよりも高いといえます。
ガラス製と違って割れにくいのもメリットになります。
・サーバーなしもある
サーバーがなくカップを置き直接注ぐタイプもあります。
以上の4つがコーヒーメーカー全自動、ミル付きを選ぶ時のチェックポイントとなります。
どんなコーヒーを飲みたいかと予算を考えて、買って失敗したということにならないように納得のコーヒーメーカーを選びましょう。