コーヒーメーカーを買ったが、コーヒー豆の挽き方をどのようにすればいいのか分からないということはありませんか?
基本的にはコーヒー豆の挽き方は、どのような味のコーヒーを飲みたいかやコーヒーの抽出方法によって変わってきます。
コーヒー豆を挽いた粒が小さければ、全体の表面積が広くなり、お湯と接触する面積も多くなるため粒のもっている成分がよく抽出されます。
このため色も味も濃く抽出されます。
同じコーヒー豆でも、挽き目で大きく味わいが変わるのが概略お分かりかと思います。
ここでは、コーヒー豆の挽き目の種類と抽出方法に適した挽き方を紹介します。
●コーヒー豆の挽き目の種類
コーヒー豆の挽き目は挽いた豆の粒の大きさによって、次の5つに分けられます。
・粗挽き
粗挽きは大きいザラメ糖程度に例えられます。
粒が粗いので雑味が出にくく、苦みが少ない味になります。
また、酸味がありスッキリした味が特徴になります。
粒が粗い分、成分の抽出に時間がかかるので、抽出方法としてベンチプレスやパーコレーターが向いています。
・中挽き
中挽きは小さいザラメ糖程度に例えられます。
まだ、粒が粗い部類にはいるのでコーヒーの雑味や苦みが抽出されにくく、スッキリとした味になります。
抽出方法としては、サイホンやネルドリップに向いています。
・中細挽き
中細挽きはグラニュー糖より少し大きい程度に例えられます。
コーヒーのオーソドックスな味が楽しめ、苦過ぎずほどよい味が特徴です。
抽出方法としては、コーヒーメーカーやドリッパーに向いています。
最も一般的な挽き方で一般に市販されているレギュラーコーヒーは、この挽き目であることが多いです。
・細挽き
細挽きは上白糖とグラニュー糖の中間程度に例えられます。
粒が細かくなっているので、苦みが強く出て深いコクのある味になります。
抽出方法としては、コーヒーメーカー、ドリッパー、水出しコーヒーなどに向いています。
・極細挽き
極細挽きは上白糖程度に例えられパウダー状。
味が濃く抽出され苦みが増すので、エスプレッソやターキッシュコーヒーを飲むのに適しています。
●美味しいコーヒーを飲むための挽き方のポイント
・抽出方法に合わせた挽き目にする
前節では、挽き目の種類と挽き目に適した抽出方法を説明しました。
これが合っていないと、コーヒーの味が抽出されず薄くなったり、逆に抽出され過ぎて苦みが強くなる場合があります。
抽出方式がペーパードリップなら、中細挽きか細挽きを使うようにしていかないと美味しいコーヒーは飲めません。
・挽いた粒の大きさをできるだけ均一にする
ミルの方式によっては、挽いた粒の大きさが均一でなくバラつきが生じます。
特にプロペラ式ではバラつきが大きく微粉も発生し、この微粉が雑味になります。
雑味が気になるという方は、茶こしなどで微粉を取り除いて抽出するのも方法です。
ミル付きの全自動コーヒーメーカーを使う方は、こんなことはできませんのでできるだけ均一に挽ける方式のミルが付いたものを選ぶのが賢明です。
ミルの方式にはプロペラ式の他に臼式、コーン式(コニカル式)、フラットカッター式があります。
微粉を避けてコーヒーの味を追求しようとする方は、コーン式やフラットカッター式のミル又はミル付きの全自動コーヒーメーカーを選ぶことをおすすめします。
これらの方式のミルは歯と歯の間隔で挽き目を調整するので、細かい調整ができ、プロペラ式より微粉が発生しにくい挽き方です。
★ミル付全自動コーヒーメーカーについては、こちらの記事も参考になります。
「コーヒーメーカー全自動ミル付きの選び方」
・抽出する直前に必要な分だけ挽く
コーヒー豆は挽くと表面積が増えるため、湿気を吸ったり、空気に触れやすくなるので酸化が始まります。
酸化してくるとコーヒーの風味が落ちてきますので、コーヒーを淹れる直前に挽いて、直ぐに使いきることが美味しく飲むコツです。